深夜タクシーの中のため息

男子は30代、男前です。
会社を経営していて、業績が良かったですが、自分が傲慢かつ取引先の倒産により、会社が潰れました。お金も無くなり、生計のため、タクシー運転手になりました。夜の空港便のお客様を偶に載せていました。

ある日の深夜、空港に客を待ち、超きれいなOLが乗車しました。男は目的地を設定して車を起動した直後、この女子は自分の元カノのことはきづきました。かつ、自分は会社の事業が順風満帆の時、振れた女子です。当時、この女は結構泣いてたみたいでした。

現在、元カノはピカピカ、自分がボロボロ、男子が恥ずかしくてわざと帽子で自分の顔をできるだけ隠して無言で運転していました。女子はずっと電話をしていました。両親、親友、同僚など、あちこちに電話して1時間ぐらいでずっと話をしていました。
男子が「運転は随分長かった」とおもいながら運転して、やっと、目的地につきまして、「元カノは自分のことが気がついてないこと」により、男子が喜んでいたところで、女子は後ろの席にため息交じりに言い出した。
「わたしはずっと電話して自分の現在の状況を全てあなたに伝えました。なぜあなたはあいさつさえ言わなかったの?」

—–ファクション